尿意地獄 〜前立腺肥大による救急搬送〜
会社のバイリンガルちゃんとプロパーくんとお酒を飲みに行って、バカサイズの男前ビールジョッキを4杯かな、飲んだ。プラス普通サイズの生。
話し相手がいるとビールが捗る。
後半はトイレの往復だった。
駅についても、東陽町で1回、浦安で3回トイレに行った。にしふなについて1回行くも、尿意はあるのに出ない。
面倒くさいのでもういいや、漏らしたれと思って電車に乗る。
最寄りの駅でもトイレに行ったがでない。
自宅について、トイレに籠るが何にも出ない。
尿意は身体を支配して、寝ることを許さない。
身体を横にすると尿意が襲ってくるのだ。
家に着いたのがだいたい0:30、
そこから4:30まで尿意が満載なのに出ない地獄を味わった。その間、水分が足りないかと水をカパカパ飲んだらどう見ても下腹部のあたりがパンパン。
自分の意思でコントロールできない身体。
痛みこそはなかったので激痛にのたうち回ることはなかったが、とにかく気持ちが悪い。
諦めて119番。
住所、名前、生年月日、年齢、電話番号などを伝える。
消防署は近いので救急車は10分もしないうちに来た。納税していてよかった。
緊急の受け入れ先病院を探していただくが、なかなか見つからない。そう、ここは千葉である。
1時間弱はかかった。早めに救急車呼んだ方がいい。
行き先は湾岸エリアにある病院に決まった。
東関道を爆走する救急車、救急車の中では猛烈な尿意が襲うので横になれない。ベンチに座って移動。インターを降りて357を横断する時は緊張した。車に追突されたらどうしよう。
変なところに気が回る。
幸いなことに着いたらすぐに処置してくれた。
お腹のエコーを見てもらい、導尿決定。
尿道にカテーテルを通して強制的に排尿するわけだ。予想はしていたものの緊張する。
20cmから30cmはあろうかという透明な管。
先端にぺぺみたいなローションを垂らして医者が俺のちんちんをビョーンって縦に引っ張って尿道にブスリと刺す。
ぐんぐんカテーテルは膀胱の方へと押し込まれる。まぁ痛い痛い。胃カメラ口バージョンよりさらに痛い。あれは麻酔とかしてくれるから。
男ならわかると思うけど、あのちんちんの繊細な尿道に異物を挿入するわけである、痛くないわけがない。
最後、前立腺ゾーンを通るところが特に痛い。そりゃそうだ、そこが圧迫して尿が出ないんだから。
たが、その先には救いがあった。
ジョロジョロ…と音を立てて排出される尿。
脳の司令が届かなくなってから5時間、膀胱に溜まった尿は800mlに達していた。
至福。尿道の痛みを忘れるほどの気持ち良い排尿。
ある意味、射精よりも何倍も気持ちが良かった。
ありがとうございます、助かりました、ありがとうございます、そう唱えて処置は終わった。
前立腺肥大の疑いがあるので泌尿器科を受診してくださいねー
医者はそう言ってテキパキと処置をしてくれた。
命の恩人である。
ただ、カテーテルを通す時、「あの、、、うんこも出ちゃうかもしれません、、、」と申告した時の嫌そうな顔は忘れられない。
そりゃ嫌だよなあ。
とりあえずの応急処置は終わったものの、真の地獄がここから始まる。
病院のお会計は、3割負担で6,400円。
ぐっはー。