100名城#11 洲本城~勝瑞城~徳島城~一宮城~(車中泊)~高松城~引田城~丸亀城~今治城~湯築城~松山城~道後温泉~(車中泊)~【後編】


100名城#11 洲本城~勝瑞城~徳島城~一宮城~(車中泊)~高松城~引田城~丸亀城~今治城~湯築城~松山城~道後温泉~(車中泊)~【後編】

2024年4月28日。
香川県香南楽湯で目を覚ました旅の二日目。香川の城をすべて制覇する勢いで攻めていく。
と、ここで問題発生。非常用電源として利用しているAnkerのAnker 535 Portable Power Stationのバッテリー残量が0。家で充電してくるのを忘れていたのと、車のシガーソケットが不調でコムテックのシガーソケットタイプレーダーGPS ZERO 108CをずっとAnkerにさしっぱなしで運用していたら電池がなくなったのである。
車のシガーソケットがダメでモバイルのバッテリーもダメとなると完全にスマホ充電の手段がなくなる。これはまずいということで、香川の快活クラブを検索。
ちょうど目的の場所の一つである高松城のそばにあったので移動して充電する。が、ここでも失敗。ACアダプタを持ってきておらず充電が遅い遅い。
高松城がオープンする5:30まで小一時間充電したが2%までしか充電できなかった。
さてその高松城(玉藻公園)、入園料200円の有料施設。しかも5:30から有人の受付があり入場可能。朝早すぎないか高松市民。。
有料の城でここまで早くから開くのは本州北海道四国の中でここだけ。
朝陽を浴びながら公園内の散策を開始した。
公園の名前になっている玉藻(たまも)公園。競馬好きの人にはピンときたかもしれないが、タマモクロスなどのタマモ冠で有名な馬主さんが高松市出身で、この公園(というか高松城の別名が玉藻城)の名前からその冠名を取っているのだという。
長らく競馬のブログもやっていて、今回城巡りで日本の歴史やその土地土地ゆかりの話で競馬の話につながる時、新鮮な驚きがあって楽しい。
いろんな趣味を持っているとそういうつながり、広がりが人の心を豊かにしてくれるんだなと改めて感じた。

玉藻公園内では鯉に餌をやれたりするのかあ~と思ってみてみるとなんか漢字が違う。「鯛」これタイじゃないか?
鯛への餌やりなんて初めて見た!

ということで早速挑戦する。なるほど、本当に鯛だ。
鯛が鯉みたいに餌をねだる。面白いタイ験であった。
立派な櫓が朝陽に照らされている。月見櫓という海に面した場所に立つ。日曜の9:00-15:00しか開いていないみたい。
天守台の跡地も綺麗に整備されていて見晴らしがいい。ここ高松城は水城と呼ばれる城の種類で、堀が海とつながっている。だから海水魚の鯛がお濠まで泳いでいるというわけ。
被雲閣と呼ばれる松平家の高松別邸が建っていた。一般公開はされていないらしい。
おごそかな造りの平屋だった。
100名城のスタンプは入園料を払う場所に置いてある。有料エリア。
6:30にはお城を後にした。ひととおり見て回るには1時間くらいかかると思っていたほうがいいだろう。早朝の人のいない時間でこれなので、混雑する時間帯はもっとかかるかもしれない。
東に進路を取り、引田城(ひけたじょう)がある東かがわ市引田へ。運転時間は1時間ほど。
7:36分から登頂開始。残念ながらスタンプ押印は9:00からなので登って降りてきても開店前だろう。
昨日の一宮城の登山を教訓にして、備え付けの竹の杖を持っていくことにする。
標高は82m。とはいえ山は何があるかわからないからね。
そこまできつい登山ではなく、7:47には頂上到達。本丸跡も訪れた。景色は晴れていることもありとてもよい。8時には下山してまた西を目指す。
丸亀城。
この城は、現存12天守と呼ばれる日本で12しかないもともとの天守が保存されている城なのである。
100名城のスタンプラリーをはじめる前に国宝5城は回り切っていたのであるが、その時に現存12天守の話を聞くに及んだ。国宝5城はもちろん、この12天守の中に含まれている。国宝5城は、姫路城、彦根城、松本城、犬山城、松江城。
12天守はこのブログでおいおい紹介していく。一つ目の訪問となったのがこの丸亀城。
とにかく石垣が立派で圧倒される。そして坂がキツイ。山城なのではというくらいの坂。天守閣はこぢんまりとした造りなのだが、現存12天守の共通のつくりとして階段がものすごく急。
復元天守閣のそれとはまったく勾配が違うので、行ってみればすぐにわかる。
歴史ある立派なお城・石垣を堪能して、香川にきたからにはうどんを食う。
讃州製麺さんで胃が爆裂せんばかりのうどん、おにぎり、とり天、ごぼう天。
本当にうまい個人商店のうどん屋は平日しかやってないので、香川観光するなら平日がおススメ。香川は生涯で3度目であるが、初回の訪問(2005年)で平日うまうまうどんを食せたので、東京でも食えるはなまるうどん以外のチェーン店でも十分なのである。(なお丸亀製麺は香川には店舗がない。香川の常識なので覚えておくように  と書いて念のため検索したら高松レインボー通りに店を出していた。いつのまに。)
腹ごしらえをしてさらに西をめざす。
水城、今治城。
ここで長い付き合いとなる人名が。
藤堂高虎 (とうどう たかとら)
今治城を設計構築した人である。
滋賀県は甲良町の出身で、今治城をはじめ多くの城の設計構築を行った築城の名手。
名前に俺の名字の一部が入っていること、寅年生まれなこと、そしてスタバRTAの時に中継基地として何度も寄った「道の駅 せせらぎの郷こうら」がある甲良町出身であること。
親近感を覚えずにはいられなかった。この後行く先々で藤堂高虎の名前をみることになる。
門をくぐると早速藤堂高虎公の銅像が。
入場チケットにも復元天守閣の写真とともに銅像の写真が使われている。
最上階からの眺めは、海は埋め立てられている部分もあるとはいえ日本三大水城の姿をよく表している。埋め立て地が無ければこのあたりすべて海だったんだなあと思いをはせる。
復元天守閣の横には吹揚神社という神社が併設。
12:17に到着していろいろ見て回って13:20には出発。
朝が早いと巡れる城が多くて楽しい。
ここから南下して湯築城・松山城を目指す。
14:38到着、
湯築城の場所は、道後温泉にほど近い場所の様子。前回スタバRTAでもお世話になった道後温泉駐車場に車を停める。そこから歩いて10分ほどで湯築城跡に着く。
公園化された平城で、小高い(標高31m)丘の上に建てられていた城らしい。
スタンプをもらい松山城を目指す。経路的には2km弱で歩けないこともないんだけど、松山城の入場時間も迫っていることから車で移動する。
が、駐車場が無い無い、、、
城巡り、特に車での移動時にこの駐車場問題は大きくて、潤沢な量、適切な距離で用意されている場所もあれば、混雑、または駐車場の絶対台数的に少なくて停められないまたは大混雑の場所がある。
松山城は、駐車場が分かりにくいうえに満車で、仕方なく今回は城の裏の民間駐車場に停めることにした。
したがって城への道も裏道。。。
古町口登城道というポイントである。ここからの道は普通の山城と同じくらい山道。あと余談であるがここを訪れた数か月後に、城の北側の山のほうが大雨で土砂崩れの災害に遭っている。古町口登城道の地盤も軟弱そうだった。
松山城にはロープウエイもあるくらいの高さ(標高132m)の城なのに、城の北側は普通に民家や幅広の道路が整備されている場所なのでそのギャップが大きい。
松山城も、2005年に訪れたことがあるので再訪なのだが、かつては国宝だった城である。かつて国宝だった城というのはもういくつかあり、有名なのは丸岡城、空襲で焼けた大垣城、名古屋城などである。松山城は昭和25年の法改正により旧国宝が重要文化財となったケースに該当する。
松山城は現存12天守の1つに数えられ(1784年、雷による焼失から、再建されたのが1852年)、例外なくその階段は急である。
再訪となったが現存12天守の2つ目を踏破。
スタンプも押印できて、帰りも同じ道を下山。
若草パーク駐車場、60分100円のリーズナブル設定。助かる。
さて16:40、本日の城巡りはここで終わりのはずだが、番外編がある。
そう、道後城である。
愛媛にあるという城を模したラブホテル、「レストホテル道後城」。すでに営業を終了しており、立ち入ることはできないらしいがTwitterで見かけて今回の旅でどうしても見ておきたいと思い車を走らせる。
残念ながら住宅地に阻まれてホテルの入り口までたどり着けなかったが、城の先っちょまでは見ることができた。しかしホントに住宅街の先の山奥にあって、ここではラブホテルとして入りにくいよなあと思ってしまった。
さて本日の宿泊は三たび、道後温泉駐車場である。温泉もあるし、近くのスーパーマーケットFUJIさんで食料買い込み、なるべく端っこに車を停めて温泉へGO!
本日の走行は382km、2日トータル1084.9㎞。
温泉は道後温泉椿の湯さんでいただく。朝早くからの山城含めて6城回るというレコード記録。
道後温泉ビールでじゃこ天と小いわしの天ぷらを肴にして21時には就寝。明日の朝は早い。

2024年4月29日。
時刻は2:00。
さて愛媛道後温泉から自宅までは862㎞である。翌日4月30日はふつうに仕事。出社である。
さすがにこの距離を一日で帰るとなると2時起きは必須かなということで、駐車場を出る。が、この時間は精算できるが外のゲートに進入防止の鉄のパイプゲートが刺さっていた。万事休すかと思われたが、鉄パイプゲートは南京錠などでロックされておらず、引き抜くことができた。朝5時半の営業開始まで釘付けだと3時間半のロスである。運がよかった。
3:00には高速、古川ICから乗り4:40には府中湖PA。
5:05津田の松原SA。6:00室津PA。爆走を続けて何とか8:06には草津PAまで来た。
ここまでくればかなり安心。滋賀には安心がある。
草津PAでいつもの朝飯(パン、納豆、ホットコーヒー)を取り、仮眠して東へ。9:57守山PA。
そこから全く記録が残っていないが、14:22には千葉の自宅に到着。さすがにこの時間だと東名のクソ渋滞にもハマらず帰ってこれた。877.2kmの走行。3日間の合計距離は1968.4kmで2000㎞には届かない結果。
87000㎞で買ったクラウンアスリートは93000㎞超えで、エンジンオイルの交換時期である。燃費は16.6kmで、愛媛~千葉870㎞を高速で飛ばすとそれくらいなのかな。
次の旅に備えて車のメンテナンスを怠らないようにせねば。
2日目・3日目の結果。
100名城 23 残り 77
続100名城 20 残り 80 (引田城はスタンプ押印できずカウントなし)

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