人に迷惑をかけない、ということ





「人に迷惑をかけない」ということ

皆、いや、まっとうな家庭でお育ちになった人ならば幼少の頃に親に言われた事があるだろう、「○○ちゃん、人様に迷惑をかけてはいけないよ」と。
日本人だけの特殊な教育かどうかは知らない。
おそらく広くこの日本で浸透した道徳教育なのだと理解している。

大人になって分かったのは、人は、人に迷惑をかけずに生きていくのは困難な生き物である、という事だった。

意図的に、困らせてやろうと思ってかける迷惑と、己の幸せの追求のために結果的にかけてしまう迷惑は、結果からすれば同じかもしれないが、後者を避ける生き方は自分を殺すだけなんだと思う。

自己犠牲に自己犠牲を重ねて、それで最後に幸せになれれば良いが、人様に迷惑をかけない事を優先して、自分の幸せを傍に置く事は、いかがなものだろう。

人の生き方の話であるから、考えに多様性はあっていいと思うけれど、自分の幸せに重きを置いてもう少し向こう見ずに行動してもいいと思う。

貴方は自分の幸せを実現するために、人の気持ちも考えず、鈍感で幼稚な振る舞いをしている、
そんな趣旨の事を言われた。

概ね合っていると思う。



エレベーターの開ボタンを押してもらった時、狭い道を行き交う時に道を譲ってもらう時、そういった時によく言いがちな「すみません」、これはやはり幼少の頃の「人様に迷惑をかけないように」という教えから反射的に口をつく言葉であろうと思う。

私はある時から「すみません」を「ありがとうございます」に改めた。
人は、人に迷惑をかけずには生きていけないのである。

ならばせめて他人様がわざわざしてくださった行為に対して申し訳ないと思うより感謝の気持ちを伝えたい。

今日も明日も明後日も、人様に迷惑を掛けながら生きていく。



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